<フィリピンの株式市場および経済情報について>


キャピタル・アセット・マネージメント社の運用している、「フィリピン株式ファンド」の2014年12月の月次レポートによれば、フィリピン経済および株式市場の状況は下記の通りです。


12月のフィリピン株式市場は、軟調な相場展開となりました。代表的な株価指数であるフィリピン総合株価指数は前

月末比0.9%下落し、7,230.57ポイントで終えました。通貨フィリピン・ペソは、12月末に2.70円(投信協会発表値)とな

り、前月末比2.3%のフィリピン・ペソ高/円安となりました。


■フィリピン株式市場

12月のフィリピン株式市場は、世界的にリスク回避の動きが広がり新興国株式市場が下落する流れに追随す

る形で軟調に推移しました。特にロシアの経済危機に対する懸念の高まりは世界的な株式市況の悪化につなが

りました。同国は、原油安と欧米による経済制裁を背景に通貨ルーブルが急落していたことから、1998年のア

ジア通貨危機・ロシア財政危機のような事態に陥るのではないかという懸念が高まっていました。代表的な株

価指数であるフィリピン総合株価指数は前月末比0.9%下落し、7,230.57ポイントで終えました。

当ファンドに組み入れている銘柄の中では、大手持ち株会社のJGサミット・ホールディング(前月末比

+7.1%)や大手ファーストフード(前月末比+3.9%)が上昇しました。他方、大手持ち株会社のアライアン

ス・グローバル(同▲9.1%)や観光銘柄のブルームベリー・リゾーツ(同▲10.8%)は下落しました。

■フィリピン経済

フィリピンの総人口は7月に1億を突破しました。国連によると、2050 年に人口は1億5,000万に達する見通

しです。増加を続ける人口と旺盛な個人消費を狙って、外資の小売り・サービス企業が多く進出を決めていま

す。

1-10月のフィリピン人海外出稼ぎ労働者(OFW)を含む在外フィリピン人からの送金額(銀行経由のみ)

は、前年同期比6.2%増の198億6,900万ドル(約2兆3,840億円)でした。フィリピンは月当たりおよそ20億ドル

(約2,400 億円)を超える海外送金が個人消費の火付け役となっています。海外送金はフィリピンのGDPの7割

である国内消費を支えています。一般的にフィリピン人は大家族主義であり、送金されたお金はフィリピンで

は扶養家族が多いこともあって、大半が食費や教育費などに使われます。これがフィリピンの消費を活発にさ

せている大きな理由です。出稼ぎ労働者の中には医師や看護師・介護士などの比較的高額で所得が安定してい

る労働者が多く、不況時でも送金額が安定しています。海外からの送金が伸びていることはフィリピン経済の

向上に直結します。

■今後の見通し

米国の早期利上げ観測を背景に、世界的に株式市場は値動きの大きい展開が予想されます。ただ、フィリピ

ンの場合は、フィリピン海外労働者からの送金は引続き増加傾向であり、外注産業(BPO)も高い伸びを示し

ていることから、内需主導型の高い経済成長を維持すると期待されています。また、原油相場の下落は、内需

主導のフィリピン経済にとって大きな恩恵があると見ています。

良好な企業業績を背景に中長期的に見てフィリピン株式市場は堅調な相場を維持すると見ています。また、

フィリピンの経常収支は黒字であり、外貨準備も潤沢なことから、大幅な通貨の下落には繋がりにくいと考え

ています。



下記のウェブサイトに、さらに詳しいデータが掲載されています。

http://www.capital-am.co.jp/products/pdf/firipinkabu_getsuji.pdf


フィリピン株式にご興味のある方は、下記のウェブサイトに掲載している証券会社から投資できます。

http://www.capital-am.co.jp/products/popup04.html


<フィリピンリタイアメント情報>

ハッピー・リタイアメント・イン・フィリピンもご参照ください。

http://www.cityac.com/happyrt/index.html


<退職ビザ、現地の視察>

バロントラベル マニラオフィス :担当 伊藤にご連絡ください。

メールアドレス: ito@barontravel.jp


その他、フィリピンリタイアメントについては、下記までご連絡ください。

ehaya001@hotmail.com




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