<フィリピンの株式市場および経済情報について>

キャピタル・アセット・マネージメント社の運用している、「フィリピン株式ファンド」の2012年4月の月次レポートによれば、フィリピン経済および株式市場の状況は下記の通りです。

インフラ関連、資源関連企業のニュースが好材料となり、堅調に推移。フィリピン総合指数は、4月末5,202.70ポイントと前月末比で1.9%の上昇。通貨フィリピン・ペソは、4月末1.90円(投信協会発表値)と前月末比0.5%の円高となりました。

■ フィリピン株式市場: インフラ関連、資源関連企業のニュースが好材料となり、堅調に推移。
フィリピン総合指数は、4月末で5,202.70ポイントと前月末比で1.9%、年初来では19%の上昇となりました。なお、4月26日の終値で5,218.97ポイントと史上最高値をつけました。
今月は、フィリピンの連休を前に利益確定の売却から上旬は軟調な局面がありましたが、その後は、フィリピン経済に好影響をもたらす企業関連ニュースが好材料となりました。まず、インフラ関連で、高架鉄道事業におけるアヤラ・コーポレーションとメトロ・パシフィック・インベストメント(MPIC)の提携発表を受けて、MPIC株が急騰しました。また、資源分野では、鉱業大手フィレックス・マイニングが探査を進めるパラワン島西方沖のサービス・コントラクト72 鉱区(レクト海盆)の天然ガス埋蔵量が予想を上回る水準に達したとの報道により同社株も急騰しました。なお、当ファンドでも上記3社の株式を保有しています。このほか、業種別では不動産株や銀行株などが上昇しました。BPO(事業アウトソーシング)関連不動産のメガワールドやメトリポリタン銀行が買われました。
なお、4月末の通貨フィリピン・ペソは、前月末比0.5%ペソ安・円高の1.90円(投信協会発表値)となりました。
■ フィリピン経済: インフレは落ち着き、金利は据置き。海外からの送金額は増加。
◎インフレ: 引き続き鈍化
3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で+2.6%となりました。石油価格高騰の影響が懸念されるなか、前月の2.7%を下回り、2009年10月以降の最低を更新しました。今年に入ってから2回政策金利の引下げが行われましたが、インフレがさらに鈍化したことで、現行の低金利政策が継続されるとの見通しが強まっています。
◎政策金利: 市場の予想通りの据置き
フィリピン中央銀行は、19日に開いた金融委員会の政策決定会合で、市場の予想通り、最重要政策金利の翌日物借入金利を4%、同貸出金利を6%にそれぞれ据置くことを決めました。1月と3月にそれぞれ政策金利の0.25%引下げを実施しておりますが、今回の据置きについて中銀は「インフレ率が今年・来年の目標である3〜5%の範囲で推移すると考えられ、現行の金融政策が適切と判断した。石油価格高騰による物価の上昇に留意しつつ、今回は政策金利を据置くことで、2度にわたる引下げの効果を見極めたい」と説明しています。
◎海外労働者(OFW)の送金額: 1−2月も増加
1−2月の海外労働者の送金額は約31億ドルに達し、前年同期比5.6%の伸びとなりました。なお、昨年の1−2月期は約29億ドルでした。
■ 今後の見通し: 景気刺激策などを背景に、引き続きフィリピン株は堅調な推移を予想。
インフレが落ち着いており、経常収支も黒字と、フィリピン経済のファンダメンタルズは良好です。インフレ率が目標とする3〜5%の範囲にあることから、中央銀行は引続き金融緩和政策を継続するものと考えられます。また、景気刺激のため一層の財政支出、特に官民連携(PPP)事業の支出を増加させるとみられます。
2011年の経済成長率は3.7%と、主に海外要因(欧州通貨危機、東日本大震災やタイの大洪水等)で予想を下回る伸びであったものの、金融緩和政策への期待や財政支出により、今後は巡航速度に戻るものと考えられ、フィリピン株式市場も堅調に推移すると予想しています。特に、消費関連株、インフラ関連、銀行などの株式が恩恵を受けるとみており、これらの業種を中心に投資する計画です。

下記のウェブサイトに、さらに詳しいデータが掲載されています。
http://www.capital-am.co.jp/products/pdf/firipinkabu_getsuji.pdf

フィリピン株式にご興味のある方は、下記のウェブサイトに掲載している証券会社から投資できます。
http://www.capital-am.co.jp/products/popup04.html

<フィリピンリタイアメント情報>
ハッピー・リタイアメント・イン・フィリピンもご参照ください。
http://www.cityac.com/happyrt/index.html

<退職ビザ、現地の視察>
バロントラベル マニラオフィス :担当 伊藤にご連絡ください。
メールアドレス: ito@barontravel.jp

その他、フィリピンリタイアメントについては、下記までご連絡ください。
ehaya001@hotmail.com

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