<フィリピンのフィリピンの株式市場および経済情報について>

キャピタル・アセット・マネージメント社の運用している、「
フィリピン株式ファンド」の2010年12月の月次レポートによれば、フィリピン経済および株式市場の状況は下記の通りです。

12月は米国景気の回復と欧州危機が小康状態であったことから、フィリピン自体の堅調な成長に焦点が戻り、フィリピン総合指数は12月末で4,371.96(11月末比+3.8%)でした。
なお、通貨フィリピン・ペソは、12月末1.77円(投信協会発表)と前月末比1.1%の円高でした。

■ フィリピン株式市場: 米国等先進国の景気回復を好感し、堅調な相場展開に。
フィリピン総合指数は、12月末4,371.96と11月末の4,211.04から3.8%上昇しました。
米連邦準備制度理事会(FRB)と主要5カ国の中央銀行がドル資金調達コストの引下げで協調したほか、中国での預金準備率引下げが好感され、フィリピン株式市場は上昇してスタートしました。その後、8日、9日に開催された欧州首脳会議に対するネガティブな評価や、格付け会社ムーディーズのEU全加盟国国債の格付け見直し方針の発表、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁による国債購入拡大の否定などの悪材料で、世界的に株式市場が調整するなか、フィリピン株式市場も若干軟化しました。しかしながら、米国やドイツなど先進国で予想以上に良好な経済指標が発表され、フィリピンの輸出企業の業績見通しが改善したことから、中旬以降堅調な相場展開となりました。
なお、通貨フィリピン・ペソは、11月末の1ペソ=1.79円から12月末の1.77円(投信協会発表値)と1.1%の円高となりました。

■ フィリピン経済: BPO業界の成長著しく、国外からの送金や直接投資が増加、外貨準備高が過去最高に。
11月末時点の総外貨準備高が前月比で5億ドル増の763億5,000万ドル(前年同月比では+26%)へ拡大し、過去最高を更新しました。国際収支の黒字幅が順調に伸びていることが要因であり、国際収支は1〜11月期の黒字幅が102億9,300万ドルで、政府の通年目標100億ドルを超えました。この黒字幅拡大には、国外からの送金や直接投資の拡大、ビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)業界の成長などが貢献しています。また、フィリピンは、2010年通年でコールセンター業界の総収入が60億ドル(前年比+21%)へ拡大し、インドを抜いて世界でトップに立ちました。就労者数は約50万人と推計されています。コールセンター事業者団体、全国コンタクト・センター協会(CCAP)は、欧米企業によるアウトソーシング化の加速がみられるとして、同事業の2016年までの年平均成長率予測を15〜20%から20〜25%に引き上げました。
なお、格付会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は16日、フィリピンの長期外貨建て国債格付け「BB」の見通しを従来の「ステーブル(安定的)」から「ポジティブ(強含み)」に引き上げました。フィリピンの財政や債務指標、さらに対外流動性がそれぞれ改善していると評価したためであり、これで同国の格付けは投資適格水準に近づきました。

■ 今後の見通し: 足元の成長は鈍化するも、財政支出の増加などの刺激策で巡航速度へ。
フィリピンの1〜9月期の実質国内総生産(GDP)成長率が前年同期比+3.6%となり、2011年の通年目標として政府が掲げる+4.5〜5.5%の達成は事実上困難な状況となっています。そうしたなか、フィリピン中央銀行は1日、政策金利の据え置きを発表しました。金利引下げによる需要喚起を求める声もあるなかで物価上昇の抑制を優先した形となりましたが、一方で政府は景気刺激のための一層の財政支出、特に官民連携(PPP)事業の政府支出を増加させると見られており、今後フィリピン経済は巡航速度に戻ると予測しています。
この予測に基づき、フィリピン株式市場は堅調に推移すると考えています。特に、消費関連株、インフラ関連、銀行などの銘柄が恩恵を受けると見ており、これらの業種を中心に投資する計画です。

下記のウェブサイトに、さらに詳しいデータが掲載されています。
http://www.capital-am.co.jp/products/pdf/firipinkabu_getsuji.pdf

フィリピン株式にご興味のある方は、下記のウェブサイトに掲載している証券会社から投資できます。
http://www.capital-am.co.jp/products/popup04.html

<フィリピンリタイアメント情報>
ハッピー・リタイアメント・イン・フィリピンもご参照ください。
http://www.cityac.com/happyrt/index.html

<退職ビザ、現地の視察>
バロントラベル マニラオフィス :担当 伊藤にご連絡ください。
メールアドレス: ito@barontravel.jp

その他、フィリピンリタイアメントについては、下記までご連絡ください。
ehaya001@hotmail.com

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