<フィリピンのフィリピンの株式市場および経済情報について>
 
キャピタル・アセット・マネージメント社の運用している、「フィリピン株式ファンド」の2010年10月の月次レポートによれば、フィリピン経済および株式市場の状況は下記の通りです。
 
日本株式は相変わらずさえませんが、フィリピン株式は大幅な反発をしています。
欧州経済が大変なことになっているので、フィリピンも無傷とは言えませんが、傾向としては堅調な経済状況が続いているようです。
 
■ フィリピン株式市場: 欧州債務危機と世界的な景気先行きに対する過度の悲観論が後退し、大幅上昇。
  フィリピン総合指数は、9月末の3,999.65から8.4%上昇し、10月末は4,333.72となりました。
  欧州債務危機と世界的な景気先行きに対する過度の悲観論が後退し、投資家のリスク選好が回復、株式市場に資金が流入しました。また、政府が第4四半期に総額720億ペソ(およそ1,280億円)のインフラ整備と台風で損害を受けた道路や橋りょう等の補修など景気刺激策の実施を決めたことも株式市場には追い風となりました。加えて、国内鉱業最大手フィレックス・マイニング社の1〜9月期の決算で、純利益が前年同期比106%増の43億5千万ペソとなり、55年に及ぶ同社史上最高を記録しました。このようなことから、好調な企業決算への期待も高まっています。
 なお、フィリピン・ペソは、9月末の1ペソ=1.75円から10月末には1.78円で推移しており、1.7%の上昇(円安)となっています。
 
■ フィリピン経済: 海外からの送金が増加し国際収支は黒字を維持。金利は据え置きを決定。
○国際収支
 フィリピン中央銀行が発表した1〜9月の国際収支は97億2,100万ドルの黒字となり、前年同期の64億4,300万ドルに比べて51%増となりました。貿易収支は赤字であるものの、海外からの送金が好調であることから国際収支は黒字の維持となりました。
 国家統計局(NSO)が31日に発表した8月の輸入統計(速報値)は、前年同月比10.4%増の49億2,609万ドルで、4カ月ぶりに10%を超える増加となりました。輸入先国別では、第1位の日本が前年同月比3.2%減の5億8,006万ドル。2位は中国で5億2,171万ドル、次いで米国の4億8,555万ドルとなっています。貿易収支は、約8億0,400万ドルの赤字で、11カ月連続の赤字となりました。
○海外送金
 フィリピン中央銀行が発表した8月のフィリピン人海外就労者送金額は、前年同月比11.1%増の16億7,000万ドルとなりました。1〜8月期では、前年同期比6.9%増の130億2,000万ドル。また、2010年通年は187億6,000万ドルと史上最高を記録しましたが、2011年通年ではさらにそれを7%上回る金額となると中央銀行は予測しています。
○金融政策
 フィリピン中央銀行は、20日の金融政策決定会議で、インターバンク市場における借入金利を4.5%に、貸出金利を6.5%に据え置ことを決めました。同中銀は、国内のインフレ率は2011年通年で4.46%、2011〜2013年も3〜5%の目標値内に収まると予測しておりますが、欧州債務問題や世界経済見通しの不確実要素に懸念を示し、金利を据え置きました。
○外貨準備高
 9月末時点の総外貨準備高は前月比約3億ドル減の756億3,900万ドルとなりました。対外債務の支払い増と中銀保有金資産の評価額減少が減少の要因です。なお、政府の2011年通年の同準備高目標は700億ドルとしています
■ 今後の見通し: 堅調な経済成長、良好な企業業績から株式市場も堅調に。
 
 フィリピンは、良好な国内経済に支えられる形で堅調な経済成長を継続するものと考えられます。また、総じて良好な企業業績が見込まれるため、フィリピン株式市場は、堅調に推移すると予測しています。

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<退職ビザ、現地の視察>
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