フィリピンの株式市場および経済情報について
キャピタル・アセット・マネージメント社の運用している、「フィリピン株式ファンド」の2010年9月の月次レポートによれば、フィリピン経済および株式市場の状況は下記の通りです
 
■ フィリピン株式市場: 欧州債務危機と米国はじめ世界的な景気の先行き懸念から、大幅下落。
 9月に入り、エマージング株式市場は欧州債務危機を背景に下落しました。また、米連邦準備制度理事会(FRB)が開催した連邦公開市場委員会(FOMC)では、景気判断を下方修正し、金融リスクに対する認識を強め「景気見通しに対しては著しい下振れリスクが存在し、これには世界の金融市場における緊張が含まれる」と指摘しました。そのことから、リスク回避志向が一段と強まり、エマージング株式市場を含むグローバル株式市場全体が下落しました。エマージング株式市場の動きを表すMSCIエマージング株式指数(ドル建て)は、14.8%下落しています。
 このような環境のなか、フィリピン総合指数は前月比8.0%下落、また、通貨フィリピン・ペソは、8月末の1ペソ=1.81円から9月末には1.75円で推移し、3.3%の下落(円高)となりました。
 
■ フィリピン経済: インフレ圧力は緩和、外貨準備高は17ヵ月連続で過去最高を更新。
 フィリピン国家統計局(NSO)は6日、8月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で4.3%上昇したと発表しました。前月の上昇率から0.3%ポイント低下しています。インフレ圧力の緩和を受け、通年目標の3〜5%内に落ち着くとの見通しから、フィリピン中央銀行が8日に開いた金融委員会の政策決定会合で、市場の予想通り、最重要政策金利の翌日物借入金利を4.5%に、同貸出金利を6.5%にそれぞれ据え置くことを決めました。2回連続で引き上げていた銀行の預金準備率も21%に据え置きました。
 先進国における経済の回復鈍化に伴い、世界的なインフレ圧力は弱まるとの見方から、現行の金融政策が物価の安定と持続的な経済成長を後押しすると予想しています。
 また、フィリピン中央銀行が7日に発表した8月末の外貨準備高(速報値)は755億5,933万米ドル(約5兆8,300億円)となり、17カ月連続で過去最高を更新しました。前月末からは5.1%の増加となりました。中銀は8月の外貨準備高の発表に先立ち、今年通年の見通しを従来の680億〜700億米ドルから、740億〜750億米ドルに引き上げる方針を示しましたが、8月末の速報値はそれを上回る増加を記録しました。8月末の準備高はモノ・サービス輸入の11.3カ月分、短期対外債務の11.1倍に相当します。
 
■ 今後の見通し: 相対的に高い経済成長率、良好な企業業績、株式市場は堅調な地合いを予想。
 フィリピンは、先進国に比べて高い経済成長率を維持していることや、総じて良好な企業業績が見込まれることなどを勘案すると、中・長期的な成長期待を織り込みながらの相場展開が続くと考えます。
 フィリピン株の予想PER(株価収益率、2011年)は12倍〜13倍程度で、フィリピンの強いファンダメンタルズからは割安と見られ、中長期的には堅調な地合いになると予想しています。

フィリピン株式にご興味のある方は、下記のウェブサイトに掲載している証券会社から投資できます。
http://www.capital-am.co.jp/products/popup04.html

<フィリピンリタイアメント情報>
ハッピー・リタイアメント・イン・フィリピンもご参照ください。
http://www.cityac.com/happyrt/index.html
 
<退職ビザ、現地の視察>
バロントラベル マニラオフィス :担当 伊藤にご連絡ください。
メールアドレス: ito@barontravel.jp

そのた、フィリピンリタイアメントについては、下記までご連絡ください。
ehaya001@hotmail.com

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