<最近のフィリピン経済>
今年は7月と10月にマニラに行きました。
7月に行ったときは、「ガソリン・食糧価格高騰によるインフレ」
が最大の経済問題でした。しかし、10月は世界的な金融市場の波乱
で、全面的な景気後退の予兆を感じさせる状況でした。

さて最近のフィリピン経済ですが、やはり海外での出稼ぎ労働者か
らの仕送りがGDPの10%という国ですので、世界景気の悪化
を懸念するコメントが多いようです。
しかし、今のところまだ影響は限られています。

台湾でフィリピン労働者の解雇が話題になっているそうですが、
2008年10月の海外からの送金額は過去2番目の高さです。もちろ
ん増加率は鈍っていますが・・・2009年はさすがに海外からの
送金もスローダウンすると予想され、その影響で不動産市場も
軟調が懸念されています。
(海外労働者が不動産の大きな購買層であるため)

一方で引き続き成長が期待されている業界もあります。
代表はBPO(Business Process Outsourcing)です。会社の業
務のアウトソーシングです。一番典型的な仕事はコールセンター
とバックオフィスのアウトソーシングです。

メインの顧客は米国企業ですが、米国景気が悪いのでコスト低下
のため一段と海外へのアウトソース需要が高まっています。
しかし、これまでメインのアウトソース先であったインドがムン
バイのテロの影響があって、その代替地への関心が高まっている
のです。「インドは危ない」ので「インドと同程度の英語ができ
るアウトソース先」としてフィリピンへの需要が増加していると
のことです。

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